なぜ升毅さんと旅に出たのか。

それは、升さんと佐々部監督が「友達」だったからです。

映画「群青色の、とおり道」に始まり、様々な作品で一緒に仕事をする中、二人には職業を超えた友情があると感じていました。

そして「八重子のハミング」。
升さん初主演、佐々部監督の初プロデュース作品です。

写真は舞台挨拶後のサイン会の一コマ。
こうしていつも二人で、全国のお客様にお礼を言って周りました。

他の作品はキラキラした女優さんたちが登場するような場面でも、リアルおじさま二人がこうして旅を続けていました。

私はそれをいつも陰から見ていて、微笑ましく感じる同時に「先輩たちがこんなに頑張っているんだから」といつも励まされていました。

そんな升毅さんの温かい心を知っていたので「一緒に東北に行ってほしい」とお願いしました。

この作品は、おじさま二人の友情に関する旅でもあるのです。

監督/プロデューサー
野村展代